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四日市再生 公害『市民塾』 1997。9。15
「三重県情報公開」で、公文書開示請求をしました。
8月25日、2つの件について、開示請求をしました。
請求は、津市にある(県庁手前にある三重県行政勤労者福祉会館のとなりにある)県民サービスセンタービルの1階にある”三重県行政公開総合窓口”の受付で、開示請求書の用紙をもらい、その場で記入して受け付けへ出します。印鑑、手数料とも、必要なしです。
しばらくすると、請求した公文書の係がきて、どういう文書をみたいかなどを聞かれ、2週間以内に、「公文書をお見せします。何日がよろしいか。」と問い合わせがあり、都合のついた日に、請求した文書を見ることができます。その文書について、全部、または一部を、その場でコピーしてもらうことができます。コピーは、1枚20円必要です。
以下は、沢井が開示請求した事項です。
四日市石油コンビナート工場の緑化率について
- 請求当日、県民サービスセンターへ、企業立地課の課長補佐がきて「通産省の所管で、公開するには国の許可が要るので、2週間以内に返事できるかどうかわからない。」などと言っていました。
- あくる日、自宅へ電話がかかりました。それ以後にも3回ほど。電話のやり取りは次のようなことで、9月4日(木)午前、企業立地化の課長補佐と主査の二人が沢井自宅へ。2枚の「緑地面積の割合表」を持参されました。
- 「公開については、企業さんの了解を取らなければならないので、日数が要る。コンビナートということでは28社ほどある。早くほしいが、全工場必要ないというのであれば、特定してもらえるとはやくすむ・・・・・・・」
- 「それでは、中部電力の四日市、川越火力発電所はすでに公開しているので、それ以外の大きな10工場について知りたい。」
- 「企業さんにあたっているが、沢井さんはあくまでも情報公開にこだわってやりますか。開示請求ではなく、県からの資料提供ということのほうが早く済む・・・・・・・。」
「請求の資料が手に入るのなら、方法にはこだわらない。」
- 「企業さんの了解が得られたので、明日、自宅の方へ届けます。そのさい、『開示請求却下書』にサインしてください。」
「わかりました。(請求して11日目に入手しました。)」
(平成9年9月1日現在)
三重県環境審議会委員に関するもの
(選任の方法・内規 平成6〜8年の会議議事録と出席者名)
- 緑化率についての請求と同じように、環境安全部から2名が来て応対。
- 「議事録はない。議題と出席者名はある。委員選任の内規といったものはない。」
- 「とにかくあるものを見せてほしい。委員選任について、内規がないとすれば、どういう方法で選任しているのか。」
- 平成8年版の三重県環境白書には、被害者側を代表するものとして、たった一人だけ、野田之一さんが入っているが、役職名には「自営」とある。どういう意味と聞いても「わからない」という回答であった。
(注)昭和50年版では、谷田博昭(四日市公害認定患者の会代表委員)、52年版では、同人の役職名は(同会遺族代表)。55年版では加藤光一(自営)で、平成7年まで同一となっている。
- 開示請求して2週間目の9月8日、環境安全政策課の企画広報係から電話がかかり、打ち合わせの結果、9月11日(木)午後2時より、県民サービスセンターで文書公開となり出かけていった。
- 三重環境審議会委員の選任について
- 「内規といったものはない。学識経験者ということで選んでいるが、なぜ、平成7年までの加藤光一さん、8年の野田之一さんが『自営』となっているかはわからない。選考区分としては『患者』となっているし、指摘されたように、一人だけ「自営」となっているのはおかしいので、目下、平成9年版の『県環境白書』の原稿をまとめているので、役職名は、『四日市公害認定患者』といったことにしたい」
- と、口頭で説明があったので了解した。
- 議事録についてと出・欠者名
- 「議事録は作ってない。」
- 事項書、委員名簿、出席、欠席委員、審議会の概要についての(報告)があるのみで、過去3年分の開示請求に対し、A4版で50枚の開示があり、コピー(1枚20円)してもらった。
議事録はないということだが、平成7年度からは、委員と県関係者との簡単なやり取りはある。