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フェロシルト裁判
 第3回公判

淡々と悪びれもせず

無責任な被告人質問

 石原産業フェロシルト不法投棄事件の第3回公判が、5月2日(水)津地裁で、午後1時から5時20分頃までひらかれた。市民塾の山本勝治・沢井余志郎の二人が傍聴した。
 あいかわらず、四日市現地からの傍聴は、石原産業労組や関係者といった人たちである。
 開廷20分前に並び「傍聴券抽選券」をもらうのだが、32名以上はいないので、傍聴券を全員手にする。

 最初の被告人質問で証言席に、安藤正義常務がすわる。途中、突然、検事が「田村社長はどうした」と、怒鳴った。「今日は私が…」とぼっそっと答えていたが、、会社が被告にすえられているからには、会社を代表するのは、取締役社長でなければならない。田村被告は初公判に出てきて「佐藤副工場長が勝手にやったことで私はなにも知らない」と用意してきた文書をよみあげただけ。とにかく逃げの一手。
 安藤氏は、もっぱら埋立地からの回収状況を話すが、前提となる、自分自身と会社の責任、迷惑行為などの反省といったことはそっちのけである。
 安藤氏は、澤井が地区労事務局員の頃、石原労組委員長で、地区労副議長であったひとである。
 つづいて、旦那の被告人質問は次回なのに、宮崎環境保安部長夫人が出廷、涙ながらに「酒を飲んで帰宅するようになった。子どもにも、家にもかけがえのない主人です。寛大なお裁きを・・・」の、情状酌量証言。
 佐藤副工場長は、とにかくよくしゃべった。すべて自分がやった。六価クロムも早いうちから知っていたが、それでもフェロシルトの販売をやめなかった、等々、被告人とは思えない饒舌ぶりで、言葉では申し訳ないなどと言っているが、責任を感じているというより、いかにしてわたしが、会社のために尽くしたかと、むしろ誇らしげな発言に終始していた。

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