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塩浜地区に社会見学次々

四日市公害現地で学ぶ

公害教育・学習は、現地で体験、その感動を大切に。 環境教育も、知識から感動へ

 今年も10月を中心に、小学校5年生の社会か(四日市公害学習)見学、総合的学習で、四日市(磯津、塩浜小学校)の、勝手の公害激甚知を訪れての体験、公害被害者からの聞き取りなどの学習が行われ、野田之一(漁師・公害裁判原告患者)と沢井余志郎(市民活動)の2人が語り部として関わっている。

磯津・塩浜小を訪れた学校

  • 10月 9日(木)明和町立上御糸小学校
  • 10月10日(金)久居市立久居中学校2年生
    野田・沢井とで久居中の教室において語り部。人権総合学習
  • 10月16日(木)久居市立榊原小学校と白山町立家城小学校 2校合同学習
  • 10月21日(火)上野市立久米小学校
  • 10月29日(月)明和町立大淀小学校
  • 11月 7日(金)松坂市立第三小学校
  • 11月18日(火)亀山市立白川小学校
  • 11月27日(木)伊賀町立西柘植小学校
  • 11月28日(金)四日市市立常磐西小学校

総合的な学習で、四日市公害を取り上げた久居市立榊原小学校

 榊原小学校は、三大名泉といわれる榊原温泉まちにある学校である。
 温泉まちとはいえ、特有の観光・歓楽街ではなく、自然が残る、おちついたまちである。
 小学校は、その温泉宿と道ひとつへだてたといっていい近くに、3階建ての校舎と広い運動場のあるところで、榊原町の世帯数は880,人口は2216人(’03.4.1現在)児童数は83人(多いときは400人)、家庭は三世代同居が多く、両親は、市の中心部や遠くに働きに出かけ、児童は祖父母の元で生活をしている子がかなり多い。

 今年で、 4年目となる公害現地学習は、10月16日に、四日市へ来られた。
 事前に教室で、人権に関わる問題なども含めての学習、四日市公害ビデオを観るといったことがあり、当日、久居市のバスで四日市へ。
 四日市市には、市と県と、環境学習センターがあるけれども、県立のセンターへ午前中行き、午後から塩浜小学校へ。

※いつもそう思うのだが、ほとんどの小学校は、市の中心部から遠く離れてはいても、県立のセンターへ行く。志のセンターは、なんのためにあるのかと思わざるを得ない。 センター職員がやる気を持っていたとしても、市の環境保全課が知らんふりしていてはどうしようもない。

 榊原小は、四日市現地学習の後日、教室で、10月20日、21日と復習をするというので、四日市での語り部がどのように生かされているか、たりなかったこと、あらためた方がいいことなどを確かめるために両日とも教室での授業を見学させてもらった。21日の授業には、昨年四日市現地学習した6年生と、学校長・教頭・同僚教師3名も教室の同席していた。
 見学には、沢井のほかに、一橋大学院生で環境教育学会メンバーの土井妙子さんも同席していた。(土井さんは昨年も塩浜小と榊原小での学習を見学)

 環境教育学会は、一橋大学藤岡貞彦・東京国際大学下羽友衛先生などがメンバーでおられ、三重大の高山進先生も加わっておられ、四日市公害資料館設立について、学会として考えておられるようです。
 藤岡教授は、公害のひどかった頃、四日市の中学校教師で公害教育について活動、雑誌、図書への著作などで全国的に名高い。多田雄一・河村紀子先生などと、公害教育研究会の中心になっておられた先生で、判決の年、四日市で公害教育全国研究会を主催されていました。

 担任の西川先生は、昨年に引き続いての5年生担任ですが、「上がってしまいました」と言ってはいましたが、野田さんの生きざまなどについても熱っぽく語りかけていました。
 野田さんは、一昨年は漁業についての語り部で学校を訪れたり、12月の人権週間に各学年が学習発表するのを観に行く、卒業式に参加する(沢井同行)などで、榊原小とは深いなじみがあり、毎年、塩浜小へくる子どもに「そうか、誰々の弟か妹か・・・」と、子どもたちにもたいへん好かれています。
 それだけに、野田さんも榊原小への思い入れは深く、10月16日に榊原小が塩浜小へ13:30に到着(いつも、どの学校の場合も予定より早く来る野田さん)なのに、この日に限って20分近く遅れてきた。「漁に行っとった。」はウソで、実は床屋へ行って、ヒゲ面もなくスッキリした顔で来た。榊原小で「野田さんはこのくらい、自然に恵まれた榊原小と子どもたちを思っている」と話したら、涙ぐむ先生もいた。

 

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