四日市再生「公害市民塾」

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【45】公害病認定患者の言葉
 青空  - 01/8/3(金) 12:24 -

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   直接に、患者さんの言葉を聞く機会は、本当に少ないです。
個人的には、一番被害にあった方々の声をぜひ、聞きたいと思います。公害を二度と起こさないために、資料館で、語りべの方に活躍していただきたいと思います。

四日市公害でつらかったことの一つに、「傍観者としてのまわりの人たち」があったと思います。自分自身にことが降りかかってくるまで、行動を起こさない人があまりにも多かったように思います。事実を「知らない」ことの無責任さを考えたいものです。
公害歴史資料館のなかで、そういう人間の弱い部分も学んでいく必要があるのではないでしょうか。
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【44】公害資料の保存・整備の必要性
 市民塾 E-MAIL  - 01/7/31(火) 7:10 -

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   岡田知弘(京都大学大学院経済学研究科教授)氏が、四日市市史編さん事業に関わって、感じられたことを以下のように記しています。

公害資料の保存・整備の必要性

 四日市市史編さん事業に関わって自分自身が感じたことを4点あげます。

1.公害問題の一般性と地域性
 公害問題は高度経済成長の裏返しとして、日本史の一断面ということで取り扱われる場合がよくあります。ところが、どこでも公害が起こったわけではないということに注意する必要があります。ある地域、例えば四日市市というところにコンビナートができて、それが排出する亜硫酸ガスによって四日市ぜん息が発生したわけです。西淀川の公害は西淀川の地域的条件があって発生したものです。このように非常に地域性のある現象です。この点をしっかり見すえる必要があります。公害をテーマに全国ひとつの資料集成をつくるということではなく、その地域に即した社会経済現象をトータルにつかめるものでなければ、公害発生そのもののメカニズムもその原因究明に関する論拠づけも難しいわけです。私は地域の様々な分野の資料と一体のものとして保存・利用されるべきだと考えます。

2.公害は終わったわけではない
 四日市でも公害認定患者の高齢化が進んでいますし、これまで発症しなかった人も新しく発症しています。ところが現在では新規に認定を受けられないという問題が起きています。四日市では今も問題が続いているわけです。これからも、どんなことが起こるかわかりません。様々な環境変化によって患者の症状の現れ方もちがってくる可能性が強い。その意味で過去の資料をしっかり保存しておくことが、今後の公害問題に取り組む上でも重要になるかと思います。

3.地球上で2度と同じ誤りを繰り返さないために(四日市での「初期公害」との関係で)
 四日市の戦前史を見ていると、誘致企業による公害が、すでに昭和7〜8年から出ていました。私はこれを「初期公害」と呼んでいます。東洋毛糸紡績という塩浜地区に誘致された工場が悪液を垂れ流していました。これによって魚介類が死滅してしまうということが起こって、当時、漁業組合等が猛烈な運動を展開しました。しかし、その解決の仕方が問題でした。市と県と毛糸会社が補償金を積んで、それで一斉に黙ってしまう。当時、石原産業が誘致される時期でしたが、今後石原産業に伴う問題に関しては一切保証を求めないという念書も交わされています。こういう歴史が、昭和36年版の市史には描かれていませんでした。四日市で上のような問題があったことを地元の人々はあまり知られていません。この史実が語り継がれていれば、戦後の四日市公害の展開もまた違っていたのではないかと思うのです。いずれにせよ、歴史を正しく語り継ぐことが重要です。
 他方、私のところに日本の公害問題を勉強したいという留学生がきています。中国をはじめとするアジア諸国は、現在、開発の進展のなかで大変な公害問題に直面しています。彼らは、日本の公害問題と、その解決方法などを学んで帰りたいというまじめな問題意識を持っています。日本の公害資料の保存と研究は、このような世界的な意義もあるのです。

4.公害資料の整備体制と公共団体、運動団体、研究者
 公害資料は、放っておいたら分散と喪失を免れないという危険性をはらんでいます。これらを整備するためには、いわゆるNPO、住民団体だけではだめです。公共が何らかの形−市史という形や、資料館をつくるという形等−で支援し、資料を保存する必要があります。その中で運動団体には牽引車となっていただきたいと思います。専門家である研究者の協力を得ながら、3者の役割分担をしっかりとつくっていく必要があると考えます。

詳細については、地域史の立場からみた被害者・住民運動資料保存の意義
−『四日市市史』を編さんして−
を参照してください。
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【43】Re:資料館設置の要望
 市民塾 E-MAIL  - 01/7/25(水) 6:20 -

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   昨日、四日市公害歴史資料館の設置を、四日市市に正式にお願いしてきました。
市民塾の中で、その様子を報告してもらい、今後の活動について話し合いました。患者の会や遺族の会にも声をかけながら、「公害歴史資料館」設置に向けての運動を展開していこうということになり、さらに多くの方の協力を求めていくことになりました。
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【42】資料館設置の要望
 市民塾 E-MAIL  - 01/7/20(金) 9:46 -

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    来年の2002年7月24日は、四日市公害訴訟判決から数えて30年の節目の年となります。
 公害訴訟判決によって四日市の公害状況は大きく改善されました。これは、四日市のみにとどまらず、国の公害行政をも前進させることにもなりました。
 四日市は、1965年(昭和40年)の市単独の公害病認定制度発足ということもあり、戦後の大気汚染公害の原点の地となっております。
 そうした四日市公害について、事実を知り、「二度と公害を起こさない」(市の快適環境都市宣言)のために、四日市にも「公害歴史資料館」が是非とも必要であると思います。

1.四日市市立・公害歴史資料館をつくってください。

2.水俣市にあるような、単独の資料館が望ましいですが、現状では、それは望むべくもないと考えられますので、当面は、既存の市の施設・建物で発足させてください。

3.現在、四日市市には、市の「環境学習センター」(本町プラザ4階)と、三重県の「環境学習センター」(市内桜町)の2つがあります。県は、「エコ共和国を目指す」とあり、市は、「紙すきなどリサイクル工作」(環境省・総合環境学習ゾーンモデル事業)とあり、いずれも、公害学習はとりあげられていません。
水俣では、市内に、市の水俣病資料館と県の環境センターの2つが、いわば、公害と環境を分担しあっています。
四日市においても、適当な既存の市の施設・建物がないときは、現在の「環境学習センター」を「公害歴史資料館」に転換してください。

「四日市公害歴史資料館」(本町プラザ内を想定)

1.本町プラザ4階の全面使用することと、本年度をもって終わる「四日市市史」の編さん室(6階)を、資料館別室として利用する。

2.資料館には、1992年7月に、市と博物館とで、「公害の歴史」展を開催した際に制作した、年表や写真などのパネルを使用するのと、市史編さん室の資料を使用することで、当面の学習は可能だと思われます。

3.現在でも、公害関係資料の収集、整理・保存は、なされていかなければならないと思います。したがって、6階の市史編さん室は、重要資(史)料の保存と、新たに出てくる資料の整理・保存の別室として、そのための職員を配置していただきたい。

4.昨年、公害学習(社会見学)で、四日市を訪れた小学校5年生は、市内を含め10校ほどあり、本年は既に県外より2校の中学校2年生の来四もあり、総合学習・人権学習ともあいまって年々増える傾向にあり、それらについて、資料館で受け入れるよう配慮してください。

5.四日市市はこの5月から、ホームページ「かんきょう四日市」で“公害資料館”の発信をはじめられました。従来、ともすると、公害については及び腰との感をいだかせていたが、このホームページは、充実した内容であると評価しています。
それだけに、ブラウン管で流れる資料、ナマの資料を手にとって、じっくりと学習したいと思います。

6.四日市公害は風化しています。忘れ去られようとしています。忘れ去ってしまえば「2度と公害を起こさない」は空文になります。
資料館で「語り部」(無料ボランティア)を募ってください。退職教職員・市職員とか、公害患者と家族、退職コンビナート工場従業員、あるいは公害運動に参加したことのある人、これから関心を持とうという人、などなど、語り部グループを設け、グループでの学習をやりながら、小・中学生や、来四する人たちへの、公害学習ガイドにあたってはと思います。

7.四日市公害を忘却の彼方に追いやってはいけないと思いますが、それについては、四日市の教職員・市職員、並びにコンビナート工場従業員は、これが四日市公害だという基本だけは知っておくべきであり、資料館をそうした学習の場として活用すべきだと思います。

8.「資料館を建てても見に来る人は限られる、いない・・・」といったことを市の担当課が言っておられるが、そうした消極的なことでなく、水俣病資料館は今や修学旅行の定番にもなっているようで、環境学習センターはどこにでもありますが、四日市公害学習のできるとこは「四日市公害歴史資料館」しかないわけで、伊勢志摩への観光客・修学旅行が落ち込んでいるいま、水俣病資料館と並ぶ修学旅行定番の地としての積極性を発揮されてはと思います。

9.市は、都市計画マスタープラン策定について「四日市市まちづくり市民円卓会議」を設けましたが、そこでの目標として、環境については「公害の歴史を再認識し、地球環境にやさしいまちづくり」を提言しています。
公害歴史資料館は、公害の歴史を再認識する場を保証・提供することになると思います。

10.市政100周年を記念しての「四日市市史」の編さん発行は、予定より遅れたようですが、平成13年度をもって終了するとのことです。
その市史編さんに当たって集められた史(資)料は膨大なものですが、きちんと整理され、公害関係資料は、全国の大気汚染地区での資料収集・整理・保存の見本となるべきものとなっています。
それだけに、これらの資料を眠らせてしまうことは大きな損失であり、是非とも、その利用・活用のためにも、資料館を設けていただきたい。
ISETTは公害防止技術の移転・研究をされていますが、公害被害・歴史の情報発信もなされなければと思います。

11.60年代から70年代前半にかけておこなわれ、公害の歴史の中で重くしるされている四大公害訴訟の中で、公害資料館が存在しないのは四日市だけになりました。大気汚染公害の原点の地であり、ぜひとも資料館をつくり、津地裁四日市支部に永久保存されているぜんそく訴訟の書類・書証などを備えるべく、裁判所に払い下げを働きかけてください。

12.環境学習センターを公害歴史資料館にしていただきたいとのお願いをしていますが、公害資料館になったから従来の環境学習はできないということにはならないし、していくべきだとは思いますが、四日市市内に同じ内容の県の環境学習センターがあるので、役割分担といったことはなされるべきだと思います。

参考資料

<熊本水俣病>
水俣市立・水俣病資料館パンフ(等)
・世界の人々に伝えよう 水俣病の教訓
・入館利用状況
・資料館条例
熊本県環境センター
あの“ミナマタ”が環境教育の拠点に「聖教新聞」

<新潟水俣病>
新潟水俣病被災者の会 会報
 新潟水俣病資料館・基本計画まとまる

<富山イタイイタイ病>
イタイイタイ病対策協議会、清流会館しおり
 展示・資料室

<四日市公害>
公害市民塾ホームページへのメールなど
・大学教員
・一市民の意見
市広報
・まちづくり市民円卓会議の取り組み
 主な論点と目標
 環境・公害の歴史を再認識し、地球環境にやさしいまちづくり
市ホームページ“公害資料館” 「四日市ホームニュース」
環境省 総合環境学習ゾーン モデル事業
 全国84の学習拠点 一覧表
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【41】Re:お久しぶりです
 市民塾 E-MAIL  - 01/7/18(水) 6:37 -

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   ▼一市民さん:
>ようやく山形の生活に慣れました。周囲を山に囲まれ古色蒼然とした建物が多く保存され
>中心部に多くの蔵が残されています。すっかり気に入って街を徘徊しています。日々
>「生きている実感」があり、伝統や文化の中で生活できるのは幸福なことだと思います。
>食べ物も新鮮で美味しく最高です。確かに産業も無く所得も低く貧しい地方都市ですが
>幸福はお金で買えない事を、住環境が人間の幸福感を決定するファクターであることを教えてくれます。
四日市では、蒸し暑い日が続いています。先週の日曜日から、第3コンビナート霞ヶ浦の市営プールが開放されました。私の子どもは、ここの流水プールを気に入っていますが、この海で泳ぐことができればもっと喜ぶと思います。
ここのプールで泳いでいるときでも、独特の臭いが漂ってくるときがあります。こんなに海が近くにあって泳ぐことができない・・・・また、唯一の砂浜海岸である高松海岸が埋め立てられようとしています。
一市民さんがいわれる「住環境が人間の幸福感を決定するファクターである」ことを、私たち四日市市民はもっとまちづくりに取り入れていかなければならないと思います。

四日市市へ「四日市公害歴史資料館」設置に向けて、市民塾から要望を出す準備をしています。要望書ができましたら、このホームページにも掲載します。
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【40】お久しぶりです
 一市民  - 01/7/14(土) 11:17 -

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   ようやく山形の生活に慣れました。周囲を山に囲まれ古色蒼然とした建物が多く保存され
中心部に多くの蔵が残されています。すっかり気に入って街を徘徊しています。日々
「生きている実感」があり、伝統や文化の中で生活できるのは幸福なことだと思います。
食べ物も新鮮で美味しく最高です。確かに産業も無く所得も低く貧しい地方都市ですが
幸福はお金で買えない事を、住環境が人間の幸福感を決定するファクターであることを教えてくれます。
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【39】Re:四日市最後の日
 市民塾 E-MAIL  - 01/7/2(月) 20:43 -

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   ▼一市民さん:
>・・・このHPにも忌憚のない書込みをし一部の方には失礼をしたかもしれません。多くの方がこの掲示板に参加し四日市をもっと誇れる愛着の持てる街にしたくて問題提起をしたつもりでした。残念ながら盛り上がりが今ひとつでしたが「公害市民塾」の公害を風化させないというスタンスは全国の市民団体の先駆的モデルになると思います。是非資料館実現に向けて頑張って下さい。
><さようなら四日市>一市民より

 たくさんの問題提起をいただきありがとうございました。四日市からは去られるよということですが、遠く離れてもたまにここをのぞいていただき、投稿していただきたいと思います。四日市の今後のまちづくりに必要なことは、公害の歴史に学ぶことこそが第一になされるべきだと思います。
 どうか、お体に気をつけてください。山形市でのご活躍をお祈りしています。
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【38】四日市最後の日
 一市民  - 01/6/30(土) 10:24 -

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   明日、新任地に旅立ちます。多くの方からお餞別を戴いたり送別会を開いていただき四日市の人の人情に感傷的になってしまいました。3年前来た時には街の景観、文化に失望しましたが気候温暖、生活の利便性、豊かさに去りがたい思いにかられています。このHPにも忌憚のない書込みをし一部の方には失礼をしたかもしれません。多くの方がこの掲示板に参加し四日市をもっと誇れる愛着の持てる街にしたくて問題提起をしたつもりでした。残念ながら盛り上がりが今ひとつでしたが「公害市民塾」の公害を風化させないというスタンスは全国の市民団体の先駆的モデルになると思います。是非資料館実現に向けて頑張って下さい。
<さようなら四日市>一市民より
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【37】Re:今週の臭いはきつかった
 市民塾 E-MAIL  - 01/6/27(水) 20:07 -

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    企業立地促進条例は、新たな企業の誘致や今ある企業の設備をさらに広げることを進めるものです。四日市市内に製造業や研究施設などを建てると、3年間税金(都市計画税、固定資産税)の半分は、奨励金として返すというものです。これは、今あるコンビナート企業が、新しく施設やプラントを建設しても適用されます。

 「エコファンド」なるものが存在することを今日知りました。これは、地域の環境をよりよくしようと社会的な責任を果たそうとする企業に対してだけに、投資を行うというものだそうです。外国では既に存在していて、日本でもエコファンドが登場したそうです。
 四日市では、企業立地促進条例も、そういう視点で制定されるべきものではないでしょうか。奨励金は、四日市公害を反省し、環境に対して社会的責任を果たそうとする企業にだけ、積極的に出されるべきものだと考えます。
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【36】今週の臭いはきつかった
 一市民  - 01/6/23(土) 12:10 -

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   今週は2日間ごま油の臭いが強烈な日がありアレルギーで辟易しました。
もうすぐ四日市を離れるのでもう少しの辛抱ですが多くの市民は平気なのでしょうか?
大勢の人が吸う空気を汚染して平気な製油会社の感覚が分かりません。
アレルゲンはダニ、、ハウスダスト、そばなどの食品ですが大気汚染は
個人の努力では防ぎようもありません。企業の無差別爆撃のようなものです。
製油会社に良心はないのでしょうか?四日市公害の反省が全然生かされていない
ような気がします。誰か犠牲者が出て初めて重い腰があげられるのが日本の行政です。
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【35】Re:沈黙の春
 市民塾 E-MAIL  - 01/6/23(土) 8:18 -

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   ▼一市民さん:
 何のために公害を記録するのか,その答えの1つは,魯迅の文章に書かれてある,「忘れっぽいそのために,前人の過ちを再び繰り返す」そうならないためにです。
 戦争の危機が迫る時,ことのほか,戦争体験が強調され,かつて記録されたものは改めて公にされたり,また新たに記録されたりもします。そこには事実の重みがあり,人々をして,戦争の悲惨を思い知ら占め,人類の進歩に役立つ科学は,その一方で人類を滅ぼすものともなっていることを認識させ,平和が強く望まれるようになります。
 公害は,そのために人間が傷つけられ,病人にされたり,死ぬことになることさえあります。公害もまた犯罪なのです。
 ただ,四日市にコンビナートができたことで,四日市の市民全部が直ちに公害病になるわけではありません。市民の何%かの人たちが,公害病認定患者になります。だからといって,「人間のある程度の犠牲はやむをえん 」と言ってのけた四日市市長がおりましたが,一部の利益のための犯罪の犠牲になるなどということが許されていいはずはありません。

公害を記録する会の澤井余志郎氏の言葉です。
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【34】沈黙の春
 一市民  - 01/6/20(水) 20:34 -

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   日曜日、NHKでR・カーソンの「沈黙の春」を興味深く見ました。戦後アメリカ経済の繁栄の絶頂期にDDT等化学物質の有害性をいち早く告発したR・カーソン女史の先見性に驚きました。「人間は化学物質から身を守る権利がある」とは重い言葉です。女史は化学会社や御用学者の誹謗中傷を跳ね返し信念を貫きました。
昆虫がいない街は本当に清潔で安全なのでしょうか。昆虫や動植物と共生できる社会こそ健全だと感じました。現在でもシックハウス症候群や大気中の化学物質で悩む人は多いと思います。四日市公害の歴史を風化させないことが健康で文化的な生活を保障する決め手だと考えています。
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【33】Re:松尾鉱山
 市民塾 E-MAIL  - 01/6/20(水) 17:13 -

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   ▼一市民さん:
>戦前から北上川上流に松尾鉱山株式会社があり一時は従業員数万人、病院、学校まであり硫黄を生産していました。戦後、コンビナートの煙突に脱硫装置が義務つけられ副産物として硫黄が生産され松尾鉱山は倒産してしまいました。しかし閉山後も強酸性の鉱毒水の排出は止まらず現在も中和事業が継続しています。この事業は永久に続けなくてはなりません。一企業の起こした公害で国民の税金で尻拭いをしなくてはならない現実はほとんど知られていません。
>最近の報道でも工場の跡地からダイオキシンが検出され付近の住民が恐怖に怯えているニュースがありました。企業は絶対に公害を発生させないことを念頭に生産活動をして欲しいと思います。公害の歴史は風化させてはいけません。

「1969年11月11日、岩手県岩手郡松尾村の「松尾硫黄鉱山」は事実上閉山となった。1914年(大正3年)8月1日、松尾鉱業株式会社が誕生してから55年3ヶ月である。東洋一の生産を誇り、“嫁にやるなら松尾の鉱山に”と、1951年(昭和26年)前後のヤマの最盛期には朝鮮戦争もあり、従業員は4800名を数え、活気にあふれたヤマは“雲上のユートピア”として繁栄した。
 石油産業が公害を防ぐために設けた脱硫装置の結果、回収硫黄が鉱山硫黄を喰い、最後まで働き続けた従業員千余名が全員解雇され、厳寒の中に追い出された。」

 以上を瓦版に記していた沢井氏も、松尾鉱山の中和事業が現在も続けられていることに驚いていました。
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【32】中学生が公害学習
 市民塾 E-MAIL  - 01/6/17(日) 8:04 -

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   これまでは公害学習で四日市へ来るのは、小学校5年生でしたが、5月に、奈良の中学校が来四。7月には岐阜の中学校と、いずれも中学校2年生が公害学習できています。(修学旅行の中に組まれているようです)
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【31】Re:山形市に転勤です
 市民塾 E-MAIL  - 01/6/15(金) 18:38 -

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   ▼一市民さん:
>もうすぐ山形に異動することになりました。インターネットで調べましたがなかなか美しい町のようです。全国各地に住みましたが公害で有名な都市は初めてで貴重な体験をしました。各地に独特の文化や伝統があり市民は自分の住む街に限りない愛情と矜持を持って生活しています。四日市で感じたことは以前書き込みしたように市民が環境や街の歴史・文化に無関心な方が多いように思います。
>ごま油の異臭に誰もおかしいと感じないのでしょうか?このHPもあまり盛り上がらないようです。市民の無関心が公害企業の暴走を許し経済万能の風土を醸成したのではないでしょうか?四日市を離れてもこのHPにはお邪魔しますのでよろしくお願いします。

お体に気をつけて行ってらっしゃい。
四日市公害裁判原告であり、公害病認定患者の野田さんが「四日市公害のことを学習しに来るのは、四日市にいない人ばかりだ」ということをおっしゃっていました。また、30年以上公害を記録し続けている沢井氏も同様のことを言われていました。一市民さんもやはり、四日市の方ではなくて、どうしてこうも四日市の中から公害についての反省から、もっと真剣に自分たちのまちのことが話題にならないのかともどかしい思いでいっぱいです。それでも、市民塾の活動が続いているのは、一市民さんのように私たちの活動を評価してくださる人たちがいるからです。
このホームページをみて、四日市公害の原点である塩浜の小学校を卒業された人から、メールをいただいたこともありました。その方が、自分の子どもの小学校で、公害のことを語ったと聞きました。また、その人の友人に小学校の卒業アルバムを見せていただいたこともありました。少しずつではありますが、私たちの活動が広がっていることを実感しています。
四日市を離れても、市民塾のホームページをのぞいてくださるとのことで、たいへんうれしく思います。今後ともよろしくお願いします。
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【30】山形市に転勤です
 一市民  - 01/6/14(木) 20:02 -

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   もうすぐ山形に異動することになりました。インターネットで調べましたがなかなか美しい町のようです。全国各地に住みましたが公害で有名な都市は初めてで貴重な体験をしました。各地に独特の文化や伝統があり市民は自分の住む街に限りない愛情と矜持を持って生活しています。四日市で感じたことは以前書き込みしたように市民が環境や街の歴史・文化に無関心な方が多いように思います。
ごま油の異臭に誰もおかしいと感じないのでしょうか?このHPもあまり盛り上がらないようです。市民の無関心が公害企業の暴走を許し経済万能の風土を醸成したのではないでしょうか?四日市を離れてもこのHPにはお邪魔しますのでよろしくお願いします。
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【29】Re:化学工場の誘致
 市民塾 E-MAIL  - 01/6/10(日) 9:00 -

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   ▼一市民さん:
>以前、新聞で読んだ記憶があるのですが三菱化学の四日市撤退で
>井上市長が化学工場の誘致でドイツを訪問したとの記事が出ていました。
>井上市長と言えば四日市公害裁判で原告側の弁護士をされた方と聞いています。
>ドイツの化学会社は酸性雨の公害を出し「黒い森」が枯れてしまった前歴が
>ありどのような政策決定がされたのか疑問に感じています。弁護士と市長の
>立場では相克があると忖度しますが化学会社の後に化学会社では呪縛のように
>感じてしまいます。
四日市まちづくりのキーワードの一つとして、「港」をあげていますが、開発の方向性はコンビナート企業に向いていて、市民にとってどんな風に利益があるのかが明確になっていません。企業立地促進条例は、公害訴訟の教訓をどのように受けとめているのか疑問です。
もう一つのキーワードとして、「緑」をあげています。ここに、市民の憩いの場を位置づけているようです。市民塾では、「青」の視点を大切にしたいと思っています。
霞ヶ浦緑地に流水プールができて、夏には、多くの(?)市民が楽しんでいるようですが、本当は、霞ヶ浦海水浴場があった頃のように、海で、砂浜で、憩いの時を過ごしたいと思います。公害を克服したという言葉をよく聞きますが、再生に向けて、海に対して、どんなビジョンを持つのか、私たち市民もいっしょに考えたいものです。
公害裁判の弁護士であった市長も、コンビナートの呪縛から解放され、いっしょに四日市再生を考えてほしいものです。
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【28】化学工場の誘致
 一市民  - 01/6/7(木) 20:26 -

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   以前、新聞で読んだ記憶があるのですが三菱化学の四日市撤退で
井上市長が化学工場の誘致でドイツを訪問したとの記事が出ていました。
井上市長と言えば四日市公害裁判で原告側の弁護士をされた方と聞いています。
ドイツの化学会社は酸性雨の公害を出し「黒い森」が枯れてしまった前歴が
ありどのような政策決定がされたのか疑問に感じています。弁護士と市長の
立場では相克があると忖度しますが化学会社の後に化学会社では呪縛のように
感じてしまいます。
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【27】Re:提案
 市民塾 E-MAIL  - 01/6/5(火) 22:39 -

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   ▼一市民さん:
>公害歴史資料館の構想に全面的に同意します。
この発言をはじめ、たくさんの勇気づけられる書き込みをありがとうございます。

>そこで具体的な提案ですが諏訪公園のクラッシクな建物(こども館?)
>に公害歴史資料館を設置しては如何でしょうか。古い建物を見るのが
>趣味のため過日見てきましたがさほど有効活用されていない様子。
>こども館をリニューアルして四日市公害歴史資料館にしたら全国的に
>アピールするのではと思います。
>思いつきで申し訳ありませんがご一考に供して下されば幸いです。
市民塾では、環境学習センターを公害歴史資料館として使えるように提案したらどうだろうかという話し合いがおこなわれました。

「四日市市史編さんが今年度で終わる。これまで収集・整理・保存した資(史)料はどこへ行くのか。環境学習センターが保存するといっても、貴重な公害史料は、センターにはなじまない。
環境学習はどこでもできるが、四日市公害歴史学習、公害に関わる人権学習は、四日市でなければできない。
どこでもできる環境学習について、四日市に、県立と市立の環境学習センターが2つもいらない。環境学習は、桜地区にある三重県環境学習センターで統合してやればいい。」


公害歴史資料館について(試案)より

この件や伊勢茶に関することについて、次回の市民塾で話題にしたいと思います。
また、市民塾の瓦版を書いていただいている沢井氏にも、これらの意見を伝えていきたいと思っています。
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【26】Re:公害は二度と繰り返してはいけない
 市民塾 E-MAIL  - 01/6/5(火) 22:24 -

引用なし
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   “四日市公害のあやまちを繰り返さない”は、大気汚染をひどくさせないということではなく、情報公開、政策合意、住民主体の実を挙げるということである。
と、公害を30年以上記録してきた沢井氏が語っておりました。
現在、四日市市で進められようとしているガス化溶融炉建設問題やコンビナートへの新たな建設については、まったくどうなっているんだろうと思わざるを得ません。
公害の歴史に学ぶ参照
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