判決文が今に生きている

判決文より


「人の生命、身体に危険があるような汚染物質を出すとき、企業は経済性を度外視して世界最高の技術知識を動員して防止すべきである」

人間の健康を悪くしてしまいそうなよごれたけむりや水を出すとき、世界最高の技術を使って公害を出さないようにしなければならない、と言っています。また、お金がいくらかかっても、公害を出さないようにしなければならない、とも言っています。

現在、四日市のコンビナート各社の公害防止設備は、世界でも最高の水準です。
そして、世界各国から四日市の公害防止技術を学ぼうとやってくる人がたくさんいます。

総量規制

判決文の中には、無計画に工場を立てさせた三重県や四日市市にも反省をうながしています。
そこで、工場が1年間に出すことのできる煙の量を決めたのです。これが、「総量規制」というものです。
この総量規制があるので、工場は、どうしても汚れた煙を少なくしなければならず、公害防止のために世界最高の技術を使わなければなりません。