地下水汚染(発ガン性物質)

富士電気三重工場

新聞報道による地下水汚染の状況

1999.11.11 朝日新聞夕刊
11日、三重県四日市市は、富士電気三重工場の敷地内の地下水から、発ガン性のある有害物質トリクロロエチレン等が検出されたと発表。 トリクロロエチレン:478倍 シス−1,2−ジクロロエチレン:4250倍 いずれも最高値
同社は、敷地内を対象に17カ所の調査を実施し、13カ所で環境基準を上回るトリクロロエチレンが検出されたという。 1962年から82年にかけて、家庭用冷蔵庫の生産ラインでトリクロロエチレンを使用。現在は使用していないという。
1999.11.12 朝日新聞
11日、20年間で、43トンのトリクロロエチレンを使用していた。
「周辺への流出も否定できない」
1999.11.12 中日新聞
11日、汚染を陳謝。要望があれば、地元への説明会 対策:汚染された地下水を浄化するプラントを設置し、来年の3月から稼働予定。汚染源の土壌を除去する。
汚染の実態は9月に判明していたが、発表は1ヶ月遅れ。 「周辺地域では水道が完備し地下水は飲用に使われていないため、浄化計画がまとまってから報告することにした」
1999.11.13 中日新聞
12日、四日市市が、周辺住民に地下水利用状況を聞き、工場内を立ち入り調査。 工場周辺半径約300メートル内の住宅等に水道水に影響ないことを説明した。 井戸は5カ所あり、工業用は3カ所。農業用は1カ所。 市は「採水結果を、富士電気側の結果と照らし合わせた上で指導したい」
1999.11.16 朝日新聞
15日、四日市市は、工場周辺の地下水の水質などを調べた。 地下水を使っている井戸が8カ所あることが確認された。 8カ所のうち数カ所で採水した。2週間ほどで結果がでる見込み。

今後、地元への説明会や検査結果等について、注目していきたい。