名古屋大学での四日市公害・環境シンポジウム |
澤井余志郎
「名古屋大学で、いま四日市公害を、へえー・・・」よくぞやってくれたな、それにしてもなんでやるようになったのかな。」と思った。
シンポジウムの企画は以上のことで立てられ、「四日市での厳しくしかし貴重な経験を・・・21世紀を環境の世紀としていこうではありませんか」とくるにおよんで、なんと、なんと、・・・・これが学問なのかと、申し訳ないが、あきれてしまった。 四日市公害は、「このままでは死ぬしかない」公害患者が裁判を起こし、勝訴することによって改善させるようになった。当時最前線で命をかけて取り組んだのは被害者(住民)であるのに、企業と行政という加害者だけで行う四日市公害シンポジウムとはいったいなんだろうか。こうした学問が21世紀を環境の世紀にしていくとしたら悲しい限りである。 |