公害学習と語り部

 野田さんは三重県下より七校の小学5年生を迎え、公害学習のための語り部として活躍された。
    
 野田さんは、今でも漁に出ているが、今年は、不漁のため小学校の公害学習にすべて足を運んでくれました。本来なら、海に出て魚をいっぱいとってきたいと思っているはずですが・・・。
 沢井さんといっしょに公害の語り部として子どもたちに気さくに話しかけています。
 野田さんは、公害病認定患者なので、病院での診察を受け続けている。今までに、「ドラム缶に二本分の注射を打ったことになる」という。たくましい体つきからはとても想像できません。
  小学生に公害の話をするときの野田さんは、
  「公害の犠牲になった人がいることを忘れてほしくない」
  「自分が過ごしてきた海や川を大切にしてほしい」
と語りかけています。

 小学生からは、
 「裁判に勝てると思っていましたか。」
 「昔の海にもどることはできると思いますか。」
 「学校の行き帰りに気持ち悪くなったりしなかったですか。」

 など、質問が多く出て、とても熱心に公害学習を進めていました。